高槻城跡の公園に建つ劇場。公園の木立に溶け込むように、内外装に大阪府産材の木ルーバーを巡らせた。3つのホールと10室のスタジオ群を中庭とともに点在させ、大きくなりがちなホールのヴォリュームを分節して、ヒューマンスケールの立面をつくっている。1階を少し持ち上げて地下1階にも入りやすくし、全体の高さを抑えた。あちこちに出入口があり、公演のない日も通り抜けができる。木材は大阪府森林組合の年間生産量を確かめたうえで約350m³と決め、丸太からの割り当てをBIMで管理した。大ホールは壁から天井までを2万7千個の木キューブで覆い、豊かな音の空間としている。
日建設計在籍時の作品 写真 ©Akira Ito (aifoto)